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うつ病の人に対しては「声掛け」に注意…?

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うつ病の人には、『がんばれ!』とか言ったらダメだよ」

こんなことを言われたことがある人もいるかもしれません。

「がんばれ」はダメで…それならどんな声掛けをしたらいいの…?今日はそんな所を少しお話ししていきます。

 

うつ病やこころのカゼについては、以下の記事も合わせて読んでみて下さい→他にも「メンタルヘルス」カテゴリーにも色々メンタルヘルス系の記事がありますので、お時間あれば読んでみて下さい!

kototaka.hatenablog.com

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うつ病の人に対しては「言葉選び」に注意

うつの人に接するときには、「言葉選び」に注意する必要があります。

こちらからすると、何気ない一言も、場合によっては相手の気持ちを追い込んでしまうことがあるからです。

重要なことは、「正しい知識」をもって「正しい対処」をすることが大切です。

うつ病は「説得」や「親身な相談」でどうなるものでもありません。

相手に少しでも楽になってほしい…!と真剣に向き合うことも当然ですが、そういった時に少し言葉選びに気を付けて接するようにしましょう。

 

逆に、今うつ病で苦しんでいる方も、こんな声掛けをされて傷ついた事があるかと思いますが、相手は決して悪気があって言っているのではない、ということも少しでも理解して頂けると、これまでと受け取り方も違ってくるかもしれませんね。

 

 

■うつの人に言ってはいけない言葉とは?

では、どんな声掛けをしてしまうと、いけないのか…?

それは、意外にも「はげまし」の言葉なのです。

「はげまし」の言葉をうつ状態の人がどう取ってしまいがちなのか…?ちょっと例を見てみましょう。

 

例)

「がんばってね!」→「え…?がんばっていないように見えてるのかな…?もうこれ以上がんばれない…」

 

「早く元気になってね!」→「早くよくならないとだめなんだ…」

 

「落ちこまないで」→「そんなに落ち込んでいる風に見える…?」

 

「みんなあなたが元気になるのを待ってるよ」→「みんなに迷惑をかけてしまっている…」

 

「いつまでもクヨクヨしないで」→「明るくしようと思ってもできないんだよ…」

 

「あなたのことが心配なのよ」→「自分はいつも心配ばかりかけてしまっている…」

 

いかがですか…?相手を思いやって投げかけた言葉も、こんな風に受け取ってしまうことがあるのです。

 

うつ状態の時には、「自分を責めてしまう」という特徴があります。

だからこそ、言葉は慎重に選ばなければなりません。

 

 

うつ病の人への声掛け

それでは、いったいうつ病の人にはどんな声掛けがポイントなのでしょうか?

それは、「安心できるような言葉」を声掛けしてあげるということです。

うつの人に必要なのは、身体も心も、ゆっくり休養しながら、正しい治療をすることですので、回復をせかすような言葉ではなく、リラックスさせてあげるような言葉を選びましょう。たとえば、以下のような言葉がおすすめです。

 

「ゆっくり過ごしなよ」

「あせらなくて大丈夫」

 

上のように、「今のままでいい」と落ち着かせてあげることが肝心です。

うつの人は、相手に迷惑をかけているのではないかと気にしています。だから、「そのままでいい」と、リラックスさせてあげると、安心して過ごすことができるのです。

 

また、次のような言葉もいいでしょう。

 

「必ずよくなるから」

 

いざ自分がうつ病と診断され、治療をしているとこんな憂鬱な状態が一生続くのではないかと不安になってしまうこともあります。ですが、あせらずしっかりと治療を受ければ、かならず回復します。

こういった声掛けで安心してもらうことも大切ですね。

 

 

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■声掛け以外に注意したいポイントは?

言葉以外の部分でも、うつの人をサポートできることはたくさんあります。

むしろ、素人が一生懸命に色々声掛けをするよりも、相手との接し方を変えることのほうが大きな支えになることもあります。以下のようなポイントを、心がけてみてください。

 

①相手の話を聞いてあげる

不安や弱音、愚痴なども色々聞いてあげることが、相手の安心にも繋がります。

時には相手も思いやる相槌をしながらがベストですが、お説教等はしないようにして下さい。

→ただし、際限なくずーっとこちらが話を聞いていると、逆にこちら側がツラくなってしまう場合もありますので、バランスに関しては注意して下さい

 

②大切なのは見守り

うつ病等の治療で難しいのは「見た目には普段と変わらない」ということです。

そのために、家でゴロゴロしていたり、だらしなく見えてしまったりして、無理に外出に誘ったり、気晴らしの提案をしてしまうこともあります。

ですが、そういった声掛けが逆効果になってしまうこともありますので、ゆっくりと見守ってあげることが重要です。

 

③そんなに心配しすぎない

あまり神経質に気を使いすぎると、相手はますます不安になってしまいます。

普段と変わらない態度で、自然に接していくように心がけて下さい。

 

 

④通院のときは付き添う

病院は、自分ひとりでは受診しにくい人も多いですし、先生からのアドバイスや治療方針、処方箋について、そしてサポートする側の注意点等もしっかりと家族やパートナーで確認することが大切です。

 

 

⑤回復期には注意を

これは良く言われていることですが、うつ病の場合、回復しかけた頃が危ないといわれます。

本人は、元の生活ペースに早く戻りたいとあせっていることが多いです。

家族やパートナーは、しっかりと冷静に、時間をかけて回復するようなサポートを心がけて下さい。

良く「うつ病は心のカゼみたいなもの」なんて言われますが、回復に関してはカゼのように一週間休めば良くなる…みたいなものではありませんので。

 

いかがでしたか…?

大切なことは「正しい知識」と「正しい対処」です。

お互いに少し心がけることが、とても重要なことですよね。

 

 

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